富山の神秘!蜃気楼はどうやって発生するのか【魚津埋没林博物館】

富山の神秘!蜃気楼はどうやって発生するのか【魚津埋没林博物館】

魚津埋没林博物館とは?

富山には多くの自然を活かした観光名所がありますが、地元の方でもほとんど見ることができない奇跡の自然現象があります。

天候・気温・季節が生み出す一瞬のロマン、「蜃気楼」です!

海越しに見える対岸の景色が引き延ばされ、あるいは背中合わせの虚像を伴いながら刻々と変化してゆく、二度と同じ風景には出会えない自然の神秘です。

そんな蜃気楼の名所である富山県魚津市には蜃気楼について詳しく学べる施設があります。

魚津埋没林博物館です!

アクセス

魚津駅から1km弱の場所にあります。

『蜃気楼』『埋没林』の2大テーマ

施設名は魚津埋没林博物館という名前ですが、取り扱っているテーマは「蜃気楼」「埋没林」の2種類です。

どちらも富山が誇る雄大な自然の神秘です。

ちなみにGoogle だと「蜃気楼博物館」で検索しても引っ掛かりました。

埋没林って?

蜃気楼と比較すると埋没林はあまり知名度が高くないかもしれません。

埋没林とは名前の通り「埋まった林」を意味し、大昔に生えていた林の根っこが大地の中で腐らずに2000年以上もの時を越えて現代まで残っているという自然の奇跡です。

長い年月の中で木の幹は腐り落ちても、地中に埋もれた根っこは綺麗な地下水の恵みによって腐らずに埋まり続けていたといわれています。

この博物館は埋没林の発掘現場にフタをかぶせたような造りになっており、有料エリアの「水中展示館」では巨大なプールに眠る埋没林を見ることができます。

写真にするとちょっとホラーっぽい印象になってしまいましたが、実物はもっと神秘的です。

プールの上下左右から見学できます。

蜃気楼って?

博物館の誇るもうひとつのテーマが蜃気楼です。

「テーマ館」にあるシアターでは蜃気楼の発生の仕組みや観察の方法などを紹介しています。

シアターは写真NGなので、屋外にあった看板を用いて簡単にまとめます。

蜃気楼発生の仕組み

蜃気楼は遠くにある景色が実際より大きく見えたり普通とは違う形状に見えたりする現象です。

蜃気楼は春に起きやすい上位蜃気楼と冬に起きやすい下位蜃気楼の2種類があります。

海上に冷たい空気と暖かい空気の層ができて、その間で光が屈折することによって発生します。

発生しやすい条件は

  • 4月~7月ごろ
  • 晴れた日中
  • 風が吹いていない

などが挙げられますが、それらが重なっても見れるとは限りません。

発生しても短時間で消えてしまう蜃気楼。

この限られたショータイムを見逃すまいと、魚津市では発生シーズンに毎日「蜃気楼予報」で発生確率を予想したり、「しんきろうカメラ」が魚津市役所のYoutubeで公開されていたりします。

蜃気楼のランク

2020年には計25回の蜃気楼が発生しています。

蜃気楼にも肉眼ではっきり見える「Aランク」から観測技術と機材を必要とする「Eランク」まであり、2020年はBランクが4回発生しましたがAランクは一度も発生していません。

はっきり鮮明に見える蜃気楼はかなり珍しく、2018年6月30日にAランク蜃気楼が発生したのは実に12年ぶりであったとのことです。

蜃気楼の見える場所

蜃気楼の観察に人が集まるのが博物館のすぐ裏手にある「道の駅 蜃気楼」です。

海沿いにある道の駅には広々とした駐車場があります。

道の駅の海側にあるこちらの防波堤。

蜃気楼が発生したときに多くの人が集まることで有名な場所です。

なお、当たり前ですが私が訪れたこの日は蜃気楼は見れませんでした。

時期的に可能性がほとんどゼロなので仕方ありません。

2021.5月追記

蜃気楼を見事に目撃しました。

2021年は【蜃気楼】の大当たり年!魚津へ見学に行ったら予想以上のミラクルを目撃した話

学芸員さんに聞いてみた

そんな蜃気楼ですが、私は昔「蜃気楼らしきもの」を見たことがあります。

こちらです。

まるで浮島のよう。

当時は釣りの漁船に乗っており、ある程度島から離れたときに振り返ったら島が浮いていたのに驚きました。

当時はこれが蜃気楼なのかどういう現象なのかわかりませんでした。

そこで今回、プロである博物館の学芸員さんにこの現象を解明してもらいました。

その結果…

この写真は、蜃気楼ではありませんでした。

これは「潮目」といい、蜃気楼とよく間違えられる自然現象で、実際の水平線と見えている水平線の違いによって発生します。

海の色がある一か所で大きく変わっており、島の手前側にある海の色の変化を水平線だと勘違いしてしまうのです。

蜃気楼だと思い込んでいてすっかり騙されましたが、これはこれで面白い現象です。

丁寧に解説して頂いた学芸員さんに感謝です。

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