買い占めが流行っているので【米騒動発祥の地】で100年前の買い占めの歴史を学んできた

買い占めが流行っているので【米騒動発祥の地】で100年前の買い占めの歴史を学んできた

米騒動って何?

新型コロナウイルスが流行する中、マスクやアルコール、イソジンなどの買い占めが頻発しました。

一時期はドラッグストアの棚が空になっている光景が連日のように放送されていました。

なぜこんなに買い占めは発生するのでしょうか?

どうして防げないのでしょうか?

ネットで転売する人がいるから?

実は買い占めというのはネットのない100年前にも起こっているのです。

1918年に発生した米騒動は日本一有名な買い占め事件といえるでしょう。

というわけで富山県にある「米騒動発祥の地」で、買い占めの歴史を学んできました。

米騒動の発端はなに?

当時はまだ食卓に肉や魚が少なく、主食としての米の役割が非常に大きい時代でした。

第一次世界大戦(1914年)開始後に暴落した米価は、周りの物価の上昇する中で1918年半ばごろから急上昇します。

そのため、米の価格の高騰は人々の暮らしを直接的に圧迫し、人々の生活は困窮することになりました。

7月には富山県内各地で救済を願い出る騒動が発生、次第に全国に普及し数百万人規模の運動になりました。

この一連の暴動事件が米騒動と呼ばれています。

国の対応

米価格の高騰により、次第に売り惜しみや買い占めが発生しました。

これを受けて国は買い占めや売り惜しみを禁止する「暴利取締令」、外国米を輸入する「外米管理令」が発令されましたが、米価の引き下げには至らなかったといわれています。

今も昔も、買い占めの対処は国が動いてもなかなか効果は出ないようです。

米騒動の影響

米騒動は約50日間にわたって続き、過激化したことで全国で警察や軍が動く事態となりました。

検挙された人数は2万5000人をこえ、死刑判決も2人出ています。

この騒動で1918年の夏の甲子園大会は中止になりました。

米騒動発祥の地は魚津

1918年の7月23日、富山県の魚津港には北海道への米の輸送をおこなう「伊吹丸」が寄港していました。

船への米の積み込みを阻止するために起こったのが米騒動のはじまりといわれています。

荷積みをおこなっていた十二銀行(北陸銀行の前身)の当時の倉庫がいまでも残されており、「発祥の地」として記念碑が建立されています。

見学ルート

旧十二銀行の倉庫は原則公開されていませんが、周りに解説の看板が複数あり歴史を学ぶことができます。

内部の写真や構造なども看板に記載されています。

内部の見学希望の方は魚津市教育委員会に申請が必要とのことです。

アクセス

電鉄魚津駅から徒歩10分程度の場所にあります。

駐車場もあります。

行ってきた感想

多数の被害が出た米騒動は繰り返してはいけない歴史の一つです。

過去から学び、同じ過ちをおかさないよう一人ひとりが考えて行動することが大事ですね。

本記事を読んで米騒動についてもっと詳しく知りたくなった方はぜひ魚津へ。

映画「大コメ騒動」

米騒動をコミカルに描いた地域密着型の映画「大コメ騒動」が2021年1月8日に公開されました。

井上真央さんの演じる富山弁が見どころです。

富山の女性が大活躍!映画『大コメ騒動』

富山のお米が食べたくなった!という方はブランド米「富富富」はいかがでしょうか。

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