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富山市民俗民芸村とは?
こんにちは!ハリボーです。
徐々に気温が涼しくなり、秋の訪れを感じますね。
秋と言えば芸術の秋、そして文化の秋。
私は富山県に住んでから日が浅いので、富山の文化というものを実はまだまだ分かっておりません。
なんと富山県には、一度に7つの文化施設を回って一気に富山の歴史や文化を学べる施設があります。
それが「富山市民俗民芸村」です。
アクセス
呉羽山のふもとにあります。
富山市内中心部から車で5分程度です。
入場料金
1施設100円、全館(7施設)で530円です。
富山県交通ICカードのecomycaで420円に割引できました。
富山市民俗民芸村が有する7つの文化施設
富山市民俗民芸村にある各施設は徒歩すぐの距離にあり、歩いて回ることができます。
写真撮影の可不可は施設ごとに異なります。
養蚕の歴史を残す『民族資料館』
駐車場から一番近く、山の麓側にあるのが民族資料館です。
茅葺き屋根の建物は、富山市山田村にあった江戸時代後期に建てられた民家を移築したものです。
山田村は牛岳温泉スキー場の辺りですから、随分遠くから来たんですね。
屋根裏では養蚕がおこなわれており、施設内部では生活用具や養蚕用品など多くの物品が展示されています。
屋根裏へ続く階段が秘密基地のような感覚で面白いです。
富山といったら薬売り!『売薬資料館』
富山売薬は古くから富山県にある「医薬品配置販売業」の通称です。
資料館には製薬に使われた道具や行商の道具が紹介されています。
カプセルなどない時代、丸薬を手でこねて、型でくり抜いて作っていました。
富山の売薬における重要なキーワードは「先用後利」です。
「用いることを先にし、利益は後から」とした富山売薬業の基本理念で、創業の江戸時代の元禄期から脈々と受け継がれています。
こうした背景があって、現在でも日医工や立山化成といった全国的にも有名な医薬品メーカーが「くすりの富山」を形成しています。
地主さんの豪華ハウス『民芸合掌館』
民族資料館と同様、富山市山田村から移築された住宅です。
ただし民俗資料館は一般家庭ですが、こちらは地主さんの家。
柱や家具がとても豪華な造りになっています。
虫除けのために四六時中囲炉裏からは煙が上がっています。
囲炉裏の上を揺れる巨大な自在鉤と、それを支える立派な赤松の梁は一見の価値があります。
やきもの常設展『陶芸館』
こちらの白壁と木組みのコントラストが綺麗な建物は陶芸館です。
富山だけでなく、全国各地のやきものを紹介している施設です。
派手な壺や大皿とは異なる、素朴な生活雑器のもつ優しさや美しさに触れることができます。
伝統工芸品をPR『民芸館』
村内で最も早く開館したのがこちらの民芸館です。
岐阜県飛騨市から移築された建物には、民衆的工芸品が多数展示されています。
埋蔵文化財の拠点『考古資料館』
富山市内で発掘された埋蔵文化財の保存と活用のために建てられたのが考古資料館です。
富山県には1000か所をこえる遺跡があり、学術的に価値の高い出土品が多数あります。
旧石器時代から平安時代まで、時代に沿って出土品を眺めながら歴史を学ぶことができます。
水墨画の偉人『篁牛人記念美術館』
篁牛人は郷土の水墨画家です。
「たかむら ぎゅうじん」と読みます。
1901年に富山市で生まれた篁氏は、日本や中国の故事・伝説などを主な画題として多くの作品を残しました。
特に、渇筆画法というにじみを極力使わずに墨を描画紙にすりこむようにして描く独自の技法を体得し、美しい独自の世界を構築しました。
作品の写真は厳禁なので、ぜひ現地でその迫力を体感してみてください。
民芸村の休憩スポット『茶室円山庵』
資料館巡りで疲れた身体を癒してくれるのが、民芸村の中にある茶室「円山庵」です。
一服430円でお抹茶とお菓子を頂くことができます。
のどかな景色を眺めながらゆっくりお茶をいただくと、とても贅沢な時間を過ごしている気分になれます。
とやま土人形工房
富山を代表する伝統的郷土玩具としてお土産に最適なのが「土人形」です。
粘土で天神様やお雛様などの人形を焼き上げ、色彩を施したものが土人形です。
こちらの左端に映っているおじいさんは「バン爺」という名前。
キャラクターコンテストで賞を取るほどの大人気作品だとか。
各資料館でパンフレットも貰えてとても文化の勉強になりました。
右上に写っている紙風船は売薬資料館でも配られています。
売薬のオマケとして実際に紙風船が使われていたそうです。
なんでこんなにフォントが怖いんだろう。