3DプリンターKP3Sでクランクルアー作りに挑戦してみた

3DプリンターKP3Sでクランクルアー作りに挑戦してみた

自作ルアーを作りたい

こんにちは!ハリボーです。

突然ですが、釣りは好きでしょうか。私は好きです。

自然の中で過ごし、魚と格闘し、美味しくいただく。とても有意義な趣味だと思っています。

しかし出費がかさむのは痛手。

先日も高価なルアーを根掛かりで失い、悔し涙を飲みました。

そんな思いを抱えながら目に付いたのは、自宅でDIYに活用している3Dプリンター「KP3S」

もし、高価なルアーに似たオリジナルルアーを自作出来れば、夢のゼロ円ルアーが実現するのでは…!?

そんなケチ臭い思いに突き動かされ、ルアー作りに挑みました。

3Dプリントルアーの作り方

今回作成するのはトラウト釣り(マス釣り)用のクランクルアー。

全長30~50mm、重量は2.5g程度のサイズを想定。

FreeCADを使って設計し、KP3Sで出力します。

CAD設計

再現したいルアーを見ながらFreeCADでそれっぽい形状を再現します。

何種類かのクランクルアーを参考にCAD設計を開始。

カーブの形状には「Curved Shapes」機能を使いました。

外観だけでなく内部構造も検討が必要です。

ピンの固定部やウェイトボールの配置を考えつつモデリングします。

CADファイルが完成したらSTLファイルに変換します。

続けて3Dプリンター用のスライスソフトで出力準備。

フリーソフトの「Ultimaker Cura」を使います。

1個当たりのフィラメント使用量は2g程度と少量。

そのため印刷は15分もすれば完了します。

手作業で仕上げ

印刷が完了したら手作業で仕上げを行います。

針や糸の固定部は市販のピンやヒートンを用いる方法もありますが、今回は針金を曲げて自作します。

0.6mmのステンレス線を印刷物に合わせるようにラジオペンチで曲げていきます。

左右のパーツをハンダごてを使って接続します。

素材のPETGの融点は220℃のため、安物のハンダごてで充分に溶接が可能です。

最後にリングとフックを引っ掛けて完成です。

目の部分にはネジを埋め込んだところ、なかなか良い表情を見せてくれました。

完成した自作ルアーをさっそく使っていきます。

3Dプリントルアーを使ってみた

釣り具一式を整え、やってきたのは郡上市の山奥。

活きのいい大きなマスが魅力の「フィッシング母袋」に挑みます。

私のメインウエポンは「鱒レンジャー」という釣り竿。

自作ルアーを取り付け、いざ釣り開始です。

ルアーの挙動はかなり不規則。

一応クランク特有のブルブルっと振動する動きは再現できているものの、いきなり暴れだしたり宙返りしたりと非常にやんちゃな性格。

しかし、かえって謎の動きが魚たちの興味を惹き付けます。

一投目からツンツン触られて手応えを感じていると、数分後には初のヒット。

郡上の豊かな水で育ったマスは元気がよく、竿が大きくしなります。

格闘の末に見事30cmサイズのマスをゲット。

見事に自作ルアーで釣れました。

市販のルアーでなくともちゃんと釣れることが証明できました。

この日はコンディションも良く、スプーンなどクランク以外のルアーでも多数のアタリがありました。

ルアーの品目を増やすという意味でも自作ルアーの重要性は高いです。

結果、自作ルアーでは開始直後の2匹、終了間際に1匹と、計3匹のマスをゲット。

夕飯のフィッシュアンドチップスになりました。

作りたいと思ったものを即座に立体化できるのが3Dプリンターの魅力です。

今後さらにルアーの種類を増やしていきたいと思います。

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