ボロボロの土壁をリメイクする
部屋の印象を大きく左右する要素として重要な壁の色。
100均のリメイクシートを用いたDIYはお手軽ですが、古いボロボロの土壁を相手には貼れません。
手で触れるだけでポロポロ剥がれる様な土壁のリメイクには工夫が必要です。
以前は漆喰を使って壁の補修を行いましたが、今回は別の素材を試してみます。
防臭性と防カビ性に優れた天然素材『珪藻土』を使います。
珪藻土を用いた土壁のリメイク
今回リメイクするのは50年ものの古い土壁。
薄っすらとカビの匂いがするほどボロボロです。
古びた茶色のまだら模様の壁を、珪藻土で塗り替えていきます。
珪藻土ってどんな素材?
珪藻土は珪藻という植物プランクトンが堆積した土のこと。
近年は珪藻土マットが一般的に用いられるようになりました。
水分をドンドン吸収する優秀な素材です。
今回用いるのはフジワラ化学の『珪藻土壁材MIXアマイロ』です。
4畳半の部屋を塗るため10kg分を購入。
珪藻土といえば人「石綿(アスベスト)」を含む製品がリコールされた事例もあります。
石綿は塵肺などの危険性がある有害な物質です。
今回用いる製品は有害物質を一切含まないのでご安心ください。
実際に珪藻土を塗ってみた
珪藻土壁材の容器を開封。
以前塗った漆喰と比べるとかなり粘性が弱く、水分が多い感じです。
壁や床面は養生テープで保護します。
漆喰を塗った時の左官道具を用います。
やはり大活躍するのは100均のプラスチックヘラ。
漆喰よりも粘り気が弱く、水分が多いので垂れないように注意しながら塗り広げます。
一気に分厚く塗り過ぎると材料がもったいないので、数回に分けて塗ります。
こちらが一度目の塗り途中。ちょっと薄く塗り過ぎたので所々下地が見えています。
数時間乾燥させて、2度目の塗り。
4畳半分の面積を塗るのは結構時間がかかるので、晴れた日の体力が余っているタイミングで作業しましょう。
ペースとしては壁1畳あたり30分程度といったところ。
古い土壁が徐々に白色に染まっていきます。
珪藻土の仕上がり具合
乾燥時間も含めて約6時間、ようやく作業が完了しました。
ボロボロの土壁が白亜の内壁にアップデートされました。
カラーは『アマイロ』を選択したのですが、思ったより白っぽいです。
亜麻色というと薄い茶色のイメージがありますが、仕上がりはほぼ白色といった印象。
これはこれで綺麗で明るい部屋になったので良しとします。
漆喰と珪藻土の違いについて
壁材として漆喰と珪藻土の2種類を使ってみましたが、やはり使い心地には多少の差があります。
簡単に表にまとめました。DIYの参考になれば幸いです。
比較した壁材 | 漆喰 | 珪藻土 |
製品名 | うま~くヌレール | 珪藻土壁材MIX |
メーカー | 日本ブラスター | フジワラ化学 |
内容量(他ver) | 18kg(5kg、600g) | 10kg(3kg) |
価格 | 12,000円 | 7,100円 |
選択したカラー | 白色 | アマイロ |
特徴 | 粘度が高くて重い感じ | 粘度が低くて水分が多い感じ |
塗るときの注意点 | ヘラが固いとうまく伸びない | 周囲に飛び散らないよう注意 |
仕上がり具合 | 表面の凹凸が目立ちやすい | 表面の凹凸は目立ちにくい |
香り | ほとんど無臭 | ちょっとだけ土の匂い |
あくまで筆者が塗ってみた感想です。ご参考程度にお願いいたします。
珪藻土、漆喰両方に特徴はあれど、ボロボロの土壁をリメイクする機能としてはどちらも優秀です。
メーカーが異なるので内容量やカラーバリエーションには差があります。
好みで選んで使うのが良いと思います。