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古い和室用座椅子をリメイクしたい!
和室でも座りやすい高さのある座椅子は便利です。
膝や腰への負担が軽いことから、主に高齢者の方向けによく使用されます。
一方で、椅子は使う頻度が変わりやすいため、まったく使わなくなって放置されてしまうことも。
そんな余ってしまった座椅子をDIYの力でリメイクしてみます。
理想は以前製作したL字型オフィスデスクによく似合うカジュアルなオフィスチェアをイメージしています。
DIY技術で座椅子を理想のオフィスチェアに
今回はリメイクするのはこちらの座椅子です。
手すりがあり、土台部分には360度回転機能がある優れた座椅子です。
リメイクのカギを握る「デザイン」と「高さ」
座椅子の状態は歪みや大きなキズも無く良好です。
ただし、このままだとオフィスチェアとしては使いにくいです。
ネックとなるのはデザインと高さ。
和室向けのデザインはオフィスチェアとの相性があまり良くない上に、座面高さがわずか28cm程度しかありません。
デスク高さの73cmに対し、一般的な使いやすい座面高さは約40~45cm。
おおよそ12~17cmほど高さが不足しています。
土台作成による座面高さの調整
座椅子の高さを調整するために、今回は土台部分を追加します。
廃材を利用して座椅子の下に頑丈な土台を敷きます。
ウッドデッキを解体した際に余っていた木材を使い、囲炉裏のような形状に組み合わせました。
1組で高さは4cm。
これを4組重ねることで、16cmの土台が完成しました。
塗料は「モカチャ」を使用しています。
土台の角部は足の小指をぶつけたら痛いので、カンナで面取り加工しました。
岡山デニムを用いた座椅子カバーの作成
座椅子カバーは「岡山デニム」の生地を使って手作りします。
ジーンズの聖地である岡山県のブランドです。
肌ざわり・頑丈さ・価格を考慮して180×180の岡山デニム生地を選びました。
まずは椅子にふわっと掛けてみて、完成イメージを固めます。
だいたいイメージできました。
デニム生地を適切なサイズにカットし、形状を整えます。
黒糸を針に通し、「かがり縫い」で手縫いします。
DIYはたくさん実施してきましたが、縫い物系は久しぶりです。
久々の玉止め、玉結びに一苦労しながら、4か所を縫いました。
ちょっとバラツキはありますが、まあ上出来ということで。
ついに完成!理想のオフィスチェア
土台となる4つの木組みを組み合わせて不足していた座面高さを調整。
岡山デニムの座椅子カバーを取り付けて雰囲気をチェンジ。
高齢者向け和室用座椅子が、オフィスチェアに変身しました。
岡山デニムの肌触りがなかなか良いです。
土台によって座面高さは28cmから44cmまで高くなりました。
ちょうどデスクで作業がしやすい高さです。
土台はブロックの組み合わせなので、4cm毎の高さ調整も可能です。
それなりに実用性とデザイン性を兼ね備えているオフィスチェアになったと思います。
L字オフィスチェアとの相性もなかなか良いです。
組み合わせて見てみると、元々が高齢者向け和室用座椅子だったとは思えないほど。
デニムの紺色が背景の漆喰の白色と良いコントラストを生み出しています。
壁の漆喰塗り、学習机をリメイクしたオフィスデスク、そして今回のオフィスチェアと次々DIYが完了。
だんだん部屋のリノベーションが進んできました。