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3Dプリンターはなんでも作れる
こんにちは!ハリボーです。
3Dプリンター界隈には面白い人がいるもので、「岐阜県を使ったスマホ置き」をSNSに載せた方がいました。
面白かったので私も作ってみました。
確かに岐阜県は自立も可能で、揖斐川町にスマホが引っかかる便利な形状をしています。
ちょっと出力サイズが小さかったか、私のAQUOSがギリギリ載るサイズ感でした。
せっかく岐阜県を使ったアイデアが話題になったので、ぜひとも便乗したいところ。
さらにマニアックな「関市を使った何か」を作りたいと思います。
関市を使った製品をつくりたい
関市といえばアルファベットのV字形が特徴的。
全国的にも非常に珍しい形状といえます。
形状の特徴を活かし、工夫を凝らした製品を考えます。
キーホルダー程度では面白くないので、何か日常に使える小物が理想的です。
ひとりで製作候補をブレーンストーミング。
スマホ置き、壁掛けフック、リモコン置き、ペン立て…。
どれもピンときません。
V字形とはちょっと違います。
一旦休憩しお茶を飲もうとしたところ、アイデアが降臨。
グラスを持つ手を見て閃きました。
「関市の両肩を使って、2つのグラスを掛けられるスタンドを作ろう!」
というわけでCADと3Dプリンターを使ってつくります。
関市のグラススタンドを作ろう!
FreeCAD(0.18)とCura、KP3Sを使った製作方法を紹介します。
特に著作権は考えないので、記事の最後に私が作ったSTLデータも載せます。
FreeCADで関市の3Dモデルをつくる方法
まずは関市の形状がわかる画像データを入手します。
高解像度の画像は一般的に有料ですが、私は細部を気にしなかったのでフリー素材から自力でトレースしました。
データはSVG形式で保存しておきます。
FreeCADで「インポート」から「ImportSVG」を使って関市のパスを表示します。
「Draft」から「ドラフトオブジェクトをスケッチオブジェクトに変換」機能を使います。
これで関市の形状がスケッチ上に表示されました。
土台部分をスケッチで描いて押し出します。
関市は岐阜県と異なり自立する形状ではないので、バランス良く立てるには土台が必要です。
また、板取・洞戸・武芸川地区(西側)が折れるといけないので、岐阜市三輪地区(下図の緑色部分)に補強用スケッチを描きました。
スライスソフトCuraでデータ準備
3Dモデルが完成したらスライスソフトで印刷の準備をおこないます。
初回なので全体サイズはちょっと小さめに設定し、厚みも1センチ程度にしておきます。
「スライス」ボタンで3Dプリンター用のデータを書き出します。
約1時間程度で印刷可能なことがわかりました。
3Dプリンターで印刷開始
データの準備が終わったらさっそく印刷開始です。
KP3Sの設定関連はこちらの記事にまとめています。
フィラメントは上記事と同様にグレーのPETGを使います。
印刷が始まりました。
複雑な関市の形状も3Dプリンターならラクラク印刷できます。
カッティングマシンで材料から削り出す手法もありますが、3Dプリンターは工具サイズに依存することなく細部形状を作り出せるのが素晴らしい。
徐々に形が見えてきます。
完成!関市のコップスタンド!
印刷が完了しました。
少々小さめですが、見事に関市の形が出来上がりました。
土台部分はそのままでは自立しないので、あらかじめ空けておいた穴を使ってボルト固定します。
…固定する予定でしたが、余っていた木材の溝がなぜかジャストフィットしたためボルトは省略しました。
板取(北西)の大きさに対して武芸川(西中央)エリアが細すぎて折れそう。
該当部分だけ密度を高めるなどの工夫を入れるのも有りです。
上之保(北東)と武儀(東中央)のバランスはまあまあ整っています。
小さめのグラスを2個引っ掛けることができました。
関市の形をしたアイデア製品の完成です。
なかなかオシャレではないでしょうか。
関市民のマストアイテムになるかもしれません。
3Dモデル
特に著作権は気にしないので使いたい人は使ってください。
下記リンクよりSTLファイルをダウンロードできます。
3Dプリンター持ってないけど欲しい!って方はブログがSNSで筆者にお問い合わせください。