福光美術館で開催中の企画展『アートって何なん?~やまなみ工房からの返信~』へ行ってみた

福光美術館で開催中の企画展『アートって何なん?~やまなみ工房からの返信~』へ行ってみた

※本イベントは2021年5月9日で終了しました。

こんにちは。ハリボーです。

突然ですが、芸術はお好きでしょうか。

「美術館に行くのは好きだけど、芸術について深くはわからない」という方は結構いるような気がします。

私もその一人です。

国内外の美術館を回りましたが、基本的に雰囲気で何となく楽しんでいます。

心から痺れる作品もあれば、まったく理解できない芸術作品もたくさんありました。

「芸術って何だろう?」

美術館を背に、頻繁にそんな疑問を抱きます。

福光美術館で開催中の「アートって何なん? ~やまなみ工房からの返信~」では、そんな疑問に対するひとつの答えを教えてくれます。

アートって何なん? ~やまなみ工房からの返信~

斬新なタイトルが目を引く企画展。

会場は富山県南砺市にある福光美術館です。

富山県南砺市『福光美術館』

会場は南砺市福光美術館です。

富山市中心部からは車で一時間程度。

企画展の会期

2021年3月6日(土)から5月9日(日)です。

企画展の観覧料

一般700円でした。

『アートって何なん?』企画展の見どころ

企画展のタイトルにある「やまなみ工房」とは滋賀県甲賀市にある社会福祉法人です。

美術に無縁だったスタッフとチャレンジドの方々が生み出す独創的なアートは世界的に注目を浴びています。

その作品はどれも信じられないほどの熱意が込められています。

どれほどの時間をかけて集中したらこの世界が描けるのか。

私が特に印象的だったのはこちらの縦横2メートルほどの大きな作品。

すべて鉛筆で描かれています。

圧巻なのは使い切った鉛筆の量。

凄まじい熱意に思わず感動します。

これだけ大きな作品を、鉛筆だけで描き切った。

それだけでも物凄いことです。

丁寧に丁寧に、隅々まで入念に、力をかけて描いたのがひしひしと伝わってきます。

こちらの作品も同一作者。

牛の表情がとても良いです。

こんなに熱中したことが自分にあっただろうか。

私も何かに本気で、全力で取り組んでみたい。

そう思わせてくれる素晴らしさがありました。

企画展では絵のほかにも粘土の作品もたくさんあります。

こちらの地蔵も私のお気に入りです。

顔がとても愛らしいです。

下がり気味の眉毛が少し困っているようにも、遠慮がちに微笑んでいるようにも見えます。

眺めているうちに心が穏やかになっていくのがわかります。

これだけの数の地蔵を丁寧に作り込む熱意にも心から敬服します。

「アートって何なん?」に対するひとつの「答え」

タイトルの「アートって何なん?」に対する、やまなみ工房館長からのメッセージ。

芸術とは、自分の愛する世界をひたすら築くこと

「アートって何なん? ~やまなみ工房からの返信~」パンフレットより引用

この言葉がグサッと突き刺さりました。

美術館を回って有名な芸術家の作品を見て、理解できないものがあると「芸術って何だろう?」と思ってしまう。

「どうしてこれが評価されているんだろう?」あるいは「評価されないんだろう?」と思ってしまう。

でも、芸術とはそういうものじゃない。

アーティストの方々は、自分の大好きな世界をずっと創り上げてきたんだということを、思い知りました。

この企画展では芸術に対する世界観だけでなく、人生に対する世界観も刺激されます。

世間や社会の目ばかり気にせず、自分が好きなことに本気で向き合おうと思わせてくれました。

2021年5月9日まで。

興味のある方はお早めに。

※本イベントは2021年5月9日で終了しました。

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