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※本企画展は2021年7月11日で終了しました。
こんにちは。ハリボーです。
富山県では面白い美術展がよく開催されています。
美術展の素晴らしいポイントは「新しい世界」を発見できること。
普段は触れないような芸術を感じることで、感性や想像力が刺激されます。
常識や思い込みが破壊されるような、圧倒的な衝撃と感動を味わったらもう美術展の魅力からは抜け出せません。
というわけで、今回は砺波にある庄川美術館へ。
6月12日から開催中の、常識を打ち破るような奇想天外な美術展に行ってみました。
庄川美術館で開催中の『奇想天外・岡部館』
企画展名は奇想天外・岡部館 -無無殻層輪帯超螺旋神-
「むむからそうりんたいちょうらせんしん」というサブタイトル。
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庄川美術館のアクセス
正式名称は「松村外次郎記念 庄川美術館」です。
富山県砺波市庄川町にあります。
開催期間・営業時間
「奇想天外・岡部館」の開催期間は2021年6月12日~7月11日です。
営業時間は9:00~18:00、火曜休館です。
入場料
一般410円でした。
「奇想天外・岡部館」の展示作品
「奇想天外・岡部館」の展示作品はすべて撮影・SNS投稿OKです。
美術館全体がひとつの作品に!
まず驚くのが、庄川美術館の全てがひとつの大きな芸術作品と化していることです。
美術館の内外に散りばめられた作品が、建物全体をまるで秘密基地のように彩っています。
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常設展である松村外次郎氏の彫刻ともシナジーを生み出しています。
中でも迫力を感じるのがこちらの巨大なタワー。
その姿はまさに奇想天外。
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タワーを構成するアクリルやガラス瓶はどこか生命感に近いような色合いを見せています。
薬品会社から頂いた廃材を活用しているとのこと。
廃墟好きの方は大好きであろうジャンクアートです。
こちらの平面作品も惹き込まれそうな不思議な魅力を感じます。
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人体の持つエネルギーを表現しているとのこと。
なんとなく思い浮かんだイメージでは「覇気」のような、あるいは「チャクラ」のような。
人体だけではなく、こちらの機械図面からもエネルギーが溢れ出しています。
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車関係の金属加工図です。
ついつい図面の詳細が気になってしまう。
「奇想天外・岡部館」作者・岡部俊彦氏
私が訪れたのは企画展初日。
運良く作者の岡部さんとお話しすることができました。
驚いたのは、岡部さんは教員をしながらアーティスト活動をしているとのこと。
てっきりプロのアーティストだと思っていました。
子どもたちに芸術を教えながら、アートを生み出し続ける岡部さん。パワフルです。
美術館内のひとつの部屋には、子どもたち一人ひとりに向けて描いた宝物アートが展示されています。
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以前ギャラリー無量にて開催されていたfragments2020にも岡部さんは出展されています。
ジャンクアートのお気に入り作品
ジャンクアートが大好きな私。
面白い作品や素敵な作品はたくさんありましたが、個人的に最も心を動かされたのはこちらの展示です。
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大量のスケッチで囲まれた小部屋。
決して大迫力のジャンクアートや絵画があるわけではありません。
比較的地味ながら、これらのスケッチ一枚一枚を眺めていると感じるのです。
私が今まで囚われていた「常識や思い込み」を打ち破るような「新たな世界」が。
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この「十字エネルギーコンデンサー」、私のお気に入りです。
見た瞬間は、あれこれ考えたのです。
「エネルギーコンデンサっていうより、バッテリじゃないのかな?」
「人体のエネルギーにもノイズ除去とかフィルタとか必要なのかな?」
そんな想像を働かせているうちに、ちょっとずつ見えてくるのです。
数多くの作品たちが生み出す、岡部さんの世界が。
以前、福光美術館で開催された「アートって何なん?やまなみ工房からの返信」で感銘を受けた言葉を思い出しました。
芸術とは、自分の愛する世界をひたすら築くこと
「アートって何なん? ~やまなみ工房からの返信~」パンフレットより引用
こんな面白い考えがあって、世界があって、それを見事に築き上げている。
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「エネルギーコンデンサー」、そして「エネルギージェネレーター」
どんな仕組みなのか、どう動くのか、わからないけど、想像すると楽しい。
「理にかなったもの」や「意味のあるもの」に囲まれ過ぎている私には、この発想はきっとできない。
だけど、眺めて想像して、新たな世界を見て、視野を広げることはできる。
自分の常識に当てはめることが全てじゃない。
鑑賞後にこんなに清々しい気持ちにさせてくれる。
やっぱり美術展は最高です。
庄川美術館の周辺施設
庄川美術館は庄川水記念公園にあるため、周辺施設も充実しています。
治水の歴史を学べる『庄川水資料館』
庄川の治水や利水の歴史が学べる資料館です。
「流木作業」の展示が迫力あって楽しめます。
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恋愛パワースポット『鯉恋の宮』
砺波のパワースポット、恋人の聖地です。
高所恐怖症の方は要注意。
ビックリするほど頑丈な割り箸でできた橋『日本箸』
割り箸でできた渡れる橋です。