コンパクトシティ富山はどうやって作られた?公共交通まちづくりインフォメーションセンターで学んできた

コンパクトシティ富山はどうやって作られた?公共交通まちづくりインフォメーションセンターで学んできた

こんにちは!

富山市民としてはまだ歴が浅いですが、富山の過ごしやすさのおかげで快適に生活しているハリボーです。

富山市はコンパクトシティとも呼ばれており、まちづくりの成功例として取り上げられることもあるほどです。

そんなコンパクトシティがどのように作られていたのか、詳しく学べる施設が街中にあります。

富山駅前にある公共交通まちづくりインフォメーションセンターです。

公共交通まちづくりインフォメーションセンターとは?

富山駅西側にある施設の1階部分にあります。

富山ライトレールや北陸新幹線を含めた駅前の開発など、交通を中心としたまちづくりについて学べます。

今回は施設で学んだ富山市のまちづくりについて、「公共交通」をテーマにまとめてみました。

アクセス

富山駅すぐ近くのオーバードホール1階にあります。

駅付近で時間があるときにふらっと立ち寄るのもいいですね。

人気スポット『鉄道模型』

施設内でも特に目立つのは富山市内を再現した巨大な模型です。

富山駅からグランドプラザあたりまでを包む大きな模型の中には、北陸新幹線や富山市内鉄道もあります。

市内鉄道は複線化されています。

現在を忠実に再現したのではなく、富山市の未来の姿を表現しています。

富山市のまちづくり

コンパクトなまちづくり

急速に少子高齢化の進む日本において、地方における人口減少は歯止めがかかっていません。

この課題を解決し、さらにCO2排出量の増大に対する環境負荷という課題をも同時に解決する手段こそが「コンパクトシティ」の取り組みです。

路面電車を中心とした公共交通を活性化させ、その沿線に居住・商業・文化などの都市機能を集積させることで、老若男女が暮らしやすく持続可能なまちづくりを実現しています。

こちらのポスターにある「お団子と串」の図がわかりやすいです。

「お団子」が居住・商業の拠点、「串」には公共交通が該当します。

コンパクトシティ3つの柱

次の3つがコンパクトシティ実現のための3つのポイントです。

  • 公共交通の活性化
  • 公共交通沿線への居住促進
  • 中心市街地の活性化

このうち3番目においてはグランドプラザなど総曲輪周辺の整備が該当します。

2007年に完成したグランドプラザでは多くのイベントが開催され、賑わいの中心となっています。

続いて1番目の柱である「公共交通の活性化」について、さらに深掘りしていきます。

公共交通の活性化

富山市における公共交通はさまざまなものがありますが、「北陸新幹線」「LRT」の2つが大きな役割を担います。

北陸新幹線開通による富山駅周辺の整備

北陸新幹線の東京~金沢間が開通したのが2015年。

富山から首都圏までわずか2時間程度と大きな変化をもたらしました。

この変化に伴い、富山駅周辺は大きく整備されました。

現在ではあいの風とやま鉄道となった北陸本線は高架化され、多くの商業施設や広場がつくられました。

2020年現在でもまだまだ工事中のところも多いですが、新しくオープンした施設はとても賑わっています。

LRT(路面電車)の整備

富山のまちづくりに大きく貢献しているのがLRTです。

LRTとは「Light Rail Transit」(次世代型路面電車システム)の略称です。

富山県にはもともと2種類の路面電車がありました。

ひとつは富山市北側にある岩瀬浜~富山駅を結ぶ「富山ライトレール」、もうひとつは南側にある富山駅から富山大学および南富山駅を結ぶ「富山地方鉄道 富山軌道線」でした。

2つの路面電車は富山駅の南北それぞれに始発の停留所があり、従来は乗り換えが必要でした。

2020年3月に2つの路線がひとつに繋がって利便性が向上。

現在では南富山駅や富山大学から一本で岩瀬浜まで直通できるようになっています。

富山市の街づくりはさまざまな工夫を経て発展してきました。

まちづくりに終わりはなく、時代とともに常に変化していきます。

今後、北陸新幹線の延伸や富山駅前の新たな施設の開業などでどう変化していくのかが楽しみですね。

富山駅周辺開発についてはこちらの記事にもまとめています。

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