サンフランシスコで実用化されている自動運転車Waymoに乗ってみた

サンフランシスコで実用化されている自動運転車Waymoに乗ってみた

自動運転の時代

こんにちは!アメリカ滞在中のハリボーです。

私がサンフランシスコに来て最初に驚いたのは自動運転車

街中に当たり前のように完全自動運転タクシーが走っています。それも一台や二台ではなく、大量に。

さすがはテクノロジーの中心地、シリコンバレーです。

簡単に乗れるそうなので、実際に乗って快適さや安全性を確かめてみます。

Waymoの乗り方

2024年10月現在、Waymo(ウェイモ)という会社がサンフランシスコで自動運転タクシーを展開しています。

WaymoはGoogleの自動運転車開発部門が2016年に分社化して誕生しました。

アプリを使って誰でも簡単に乗車できます。

数年前のスタートアップの段階ではアカウント作成に時間がかかるとの情報がありましたが、現在のところ即座にアカウントの作成が可能です。

Waymoサービスエリア

Waymoの乗車可能範囲はサンフランシスコ市内です。

デーリーシティも一部含まれています。

アメリカ国内の他の都市ではロサンゼルスやフェニックスなどでも乗車できます。

自動運転には膨大な地図データが必要になるそうですが、Googleのビッグデータが基盤を支えています。

アプリで配車を依頼

アプリの使い方はUberと同様です。

現在地と行き先を入力し、クレカで支払いを済ませたら配車は完了。

指定されたピックアップポイントで待つだけです。

今回はセールスフォースタワーからケーブルカー博物館までのルートを設定しました。

所要時間は約15分、料金は15ドル。

Uberより僅かに高いです。ただしUberは時間帯によってバラツキがあるので単純比較はできません。

実際に乗ってみた

ピックアップポイントで5分ほど待つと、自動運転車が姿を現しました。

到着したらアプリで「Unlock」のボタンが表示されるので、選択するとロックが解除されて乗車可能になります。

もちろん運転席には誰もいません。

助手席でも後部座席でも好きな場所に乗ってOKです。

出発準備が整ったらカーナビのボタンを押してスタートします。

ハンドルが勝手に回転し、スムーズにアクセルがかかります。

初めての乗車直後はなかなか緊張します。

会社として安全面の実績を残している事実はあれど、いざ「運転手がいない」という状況になると不安な気持ちになります。

しかし、その不安は数分乗車しただけで解消されます。

極めて高い状況把握力

Waymoは交通量の多い市内を滑らかなアクセルワークで駆け抜けます。

右左折時も歩行者を認識し、充分な間隔を空けて安全に曲がり切ります。

スムーズな運転に感心しながら、ふと眺めたカーナビの画面に思わず声が出ます。

5~6台遠くの車まで、全部完璧に見えています

歩行者の歩く速度や方向も、自転車も、電動キックボードも、謎の1輪モビリティも、すべて。

周りの車も、バスも、トロリーバスも、路面電車も、ケーブルカーも、全部。

「LiDER」と呼ばれる車の上部にあるレーザーセンサーを使って、人間の目では認識できないレベルの道路情報を完璧に把握しています。

「2レーン隣、3台奥の車が左ウインカーを出している」など、他の車で遮られて見えないハズの情報まで、しっかり認識してカーナビに表示しています。

道路状況の把握能力は間違いなく人間より優秀です。

事故に遭う確率も極めて低いといえるでしょう。

街中の過酷条件も問題なし

サンフランシスコの道路上はとても賑やかです。

人や車が多いだけでなく、もはや名物ともいえる急斜面が点在します。

登り坂では発進時にズルズル後ろに下がったり、下り坂では角度がついて運転席から下が見えなかったり。

運転の条件としては最悪です。

しかし、そこも自動運転車は苦にしません。

深層学習によって急坂の挙動を覚えたWaymoは、まるでベテランドライバーのごとく斜面上で完璧なペダルワークを見せます。

斜面上での停止時・発進時もまったく不安を感じさせません。

パワーのあるジャガーの車体を使っていることも意味があるのでしょう。

ただし、今回の乗車で一度だけ急ブレーキがありました。

下の写真のように狭い道路でトラックが縦2台に並び片側車線を塞いでいたシチュエーションです。

奥に止まっていたトラックの荷台から人が降りてそのまま横断しようとしたため、「突然人が出現した」という状況になって急ブレーキがかかりました。

驚きはしましたが、人との距離は充分に保たれており、認識と判断のスピードは圧倒的に人間より上であることを実感しました。

Waymoの自動運転技術

約15分の快適なドライブを終え、ケーブルカー博物館に到着しました。

自動運転車は下車に適したポイントを道路状況を見ながら選定し、ハザードを点灯させてロックを解除してくれます。

博物館の前で下車したら「どうやって乗るの?」「いくらで乗れる?」と観光客の方に聞かれました。

自動運転車があまりにも大量に市内を走っているので、一度乗ってみたいと思っている方は多そうです。

ちなみに私の地元、岐阜県でも自動運転バスが走り出しました

こちらはオペレーターが乗車している上に限られたルート、手動操作がかなり介入しているなどレベルの差を感じられます。

やはり本場、Googleは強いです。

(Visited 53 times, 1 visits today)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です