未来はすぐそこ!岐阜市内で運行がスタートした【自動運転バス】に乗ってみた

未来はすぐそこ!岐阜市内で運行がスタートした【自動運転バス】に乗ってみた

ついに自動運転車が!

こんにちは!ハリボーです。

AIやロボットなど未来を感じる話題が増える昨今ですが、岐阜にも面白いニュースが発表されました。

岐阜市内を巡回するバスに自動運転車が導入されます。

期間は2023年11月から2028年3月までの5年間で、予約すれば誰でも乗車可能です。

いよいよ人間がハンドルを手放す時代が来ました。

赤色のラッピングが特徴的な「GIFU HEART BUS」の名称で岐阜市が推進しています。

「自動運転バスがいつも走っているまち・岐阜市」を掲げ、運転手不足や少子高齢化といった地域課題への大きな一歩を踏み出しました。

テクノロジー好きな方は待ちに待った実用化。

さっそく乗車してみたので、岐阜市の自動運転バスの乗り方、および私の所感を紹介します。

自動運転バスの乗り方

※2023年12月現在の乗り方です。変更になる可能性もあります。

岐阜市の自動運転バスは予約すれば誰でも無料で乗車可能です。

区間は岐阜市中心部ルートと岐阜公園ルート(土日祝限定)があります。

予約はLINEを使って簡単に登録できます。

LINEでの予約方法

まずは公式LINEを登録します。

下部に表示されるメニューから「乗車予約」の項目を選択します。

予約フォームに遷移します。

「日時」、「乗車・降車停留所」および「人数」を選択します。

続けて「検索」を押します。

バスの候補が表示されますので、乗りたいバスを選択します。

乗車定員は10人です。

選択後に「登録」を押します。

予約の確定画面が表示されます。

時間に間に合うように予約済みの停留所に向かいましょう。

乗車の1時間前にLINEにリマインダのメッセージが届きます。

予約に間に合わないときは「予約をキャンセル」を押して取り消した後、別の便を選択しましょう。

実際に乗ってみた

予約完了後はさっそく乗り場へ。

今回はJR岐阜駅からスタートし、市内を一周してJR岐阜駅に戻る約40分のルートで予約しました。

JR岐阜駅の乗り場へ

JR岐阜駅北口側にあるロータリーに停留所があります。

赤色のラッピングはとにかく目立つので遠くからでも一目瞭然です。

一般的な路線バスより二回りほどコンパクトで愛嬌のある外観です。

前後には「自動運転 公道実証実験 走行中」のプレートが。

車体メーカーはフランスのベンチャー企業NAVYA(ナビヤ)です。

当然ながらナンバープレートもちゃんと取得しています。

車内の雰囲気

実証実験中ということで車内には専門のオペレーターさんがいます。

オペレーターさんにLINEの予約画面を見せることで乗車できます。

車体はコンパクトながら「運転席がない」という特徴ゆえに予想以上に広く感じます。

後部座席は真ん中にオペレーターさん専用の背もたれが用意されています。

さらに座席には見覚えのあるコントローラーが。

ゲーム世代なら誰でもわかる、例のスティックコントローラーです。

ハンドルの代わりにコレで操作できる自動車というだけでワクワクしますね。

非常時などにはコントローラーで操作できますが、基本的には完全自動運転。

前後左右に多数搭載されたカメラの映像からアクセル・ブレーキ・ハンドルをコンピューターが自動的に操作します。

駆動系はもちろんガソリンではなく電気(EV)です。

岐阜市役所の停留所に充電スタンドが整備されています。

乗り心地

自動運転バスは定刻通りにJR岐阜駅前を発車。

EV特有の静音かつパワフルな加速でロータリーを走り抜けます。

駅前の交差点では赤信号を認識してしっかり停止。

スムーズなアクセルに対して、ちょっとブレーキは荒っぽい印象を受けます。

信号、対向車、歩行者、路駐と、公道には複雑かつ多数の要素が存在します。

各要素に小刻みに反応しているのか、細かくポンピングブレーキが発生し「ガクガクッ!」と車体が揺れる場面もしばしば起こります。

道路状況によるため難しい所ですが、ブレーキ時の乗り心地は少しずつ解決していく課題でしょう。

また、気になるのは安全マージンの大きさです。

ルートが岐阜市内中心部という都合上、頻繁に路駐に出くわします。

ずっと左車線をノロノロ走っているわけにはいきません。

車線変更して回避する必要があるのですが、安全マージンが大きく、かなり遠くに路駐してるのに随分手前で止まってしまいます。

さらに、混雑時の車線変更など他の車とコミュニケーションが必要なシーンではオペレーターさんも大変です。

現状ではコントローラーによる操作がなければ上手く切り抜けられない様子。

安全上、オペレーターさんとコンピュータの両方がOKでないと動かない二重化システムが各所に施されており、どうしてもひとつひとつの判断に時間がかかることがあります。

このように「安全マージンをとりすぎて、かえって危険では?」と思うような場面もありました。

今後の実証実験で安全性がさらに確立されることを期待しましょう。

オペレーターさんの常駐が不要となり、二重化システムが必要無くなれば解決する技術的課題もありそうです。

自動運転バスの所感

技術面では発展途上の部分もありますが、ついに実用化した自動運転バス。

人手不足がひっ迫する世の中において、これからの未来に必要不可欠な存在といえます。

全国各地に普及すれば地域の形を変えるほどの巨大なパラダイムシフトを起こすことでしょう。

岐阜市では2023年から2028年までの5年間、未来への下準備として実証実験バスが走ります。

無料で簡単に乗車可能ですので、ぜひ体験してみては。

なにもないところでたまにブレーキをかけることもありますが、周りのドライバーの皆様、温かく見守ってあげましょう。

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