雨樋をリメイクする
雨樋はエクステリアの重要な要素です。
雨や雪から人を守る役割を持ちつつ、玄関という大切な家の外観を担います。
そんな雨樋は常に雨風にさらされる上に繰り返し負荷がかかるという過酷な使用環境にあります。
こちらの雨樋も経年劣化と積雪の負荷に耐え切れず破断してしまいました。
屋根に積もった雪はかなりの質量となります。
基本的に樹脂で作られている雨樋は、積雪に耐え切れず容易に破断してしまいます。
そこで今回は耐荷重を改善し、超頑丈な雨樋にリメイクしていきます。
雨樋交換の下準備
用意したもの
今回用意した部材はこちらです。
雨樋とエルボ(カーブした継ぎ手)は新茶色で60ミリ仕様のもの。
さらには塩ビパイプの継ぎ手を用意しました。
この3つの素材を組み合わせて超頑丈な雨樋を作成していきます。
耐荷重アップのアイデア
今回用意した部材で特筆すべきはサイズ。
古いタイプは45ミリ仕様ですが、新しい方は一回りデカい60ミリ仕様です。
流通している雨樋のサイズは45ミリ、50ミリ、60ミリなどさまざまですが、ホームセンターなどで入手しやすいのは60ミリのものが多い印象です。
今回はあえて過去品の互換性を無視して、頑丈さを優先します。
雨樋のサイズが違うということは、取り付けレールの幅が異なるということです。
当然、そのままでは組付けることはできません。
取り付けられるように、DIY技術を活かして加工します。
新しい雨樋の取付
雨樋の加工
通常の雨樋はレールに嵌め込んで固定しますが、今回は一回りデカい雨樋のため嵌め込むことができません。
そこで、背面側にある木材にネジ止めします。
まずは新しい雨樋を木材の形状に合わせて加工します。
樹脂製なので糸ノコでザクザク切れます。
さらに適切な位置にM4ビス用の穴を4か所空けます。
ここにL字金具を2か所ビス止めします。
これで背面の木材と接続できるようになりました。
部品の干渉する部分を多少グラインダーで削ってあります。
雨樋とレールの組付け
背面側にある木材にL字金具を嵌め込み、同時に前面側を引掛けます。
場所が定まったら、L字金具にある穴位置に合わせて木材とネジ止めを行います。
続けて、雨樋にエルボを嵌め込みます。
塩ビパイプは60ミリと45ミリのパイプの接続用です。
嵌め合いの誤差はテープで調整します。
雨樋が完璧にリメイクされました。
新しい雨樋はレールに引っ掛かっているだけでなく、木材とガッチリネジ止めされています。
耐荷重はかなり改善されたといえるでしょう。
壊れた雨樋を同等部品に交換するのではなく、あえてデカい雨樋に置き換えることで強度を向上させました。
互換性のない部品をどうやって組み合わせるかを考えるのもDIYの魅力です。