目次
こんにちは!ハリボーです。
日本列島はプレートの境界に囲まれている地震大国。
震度1をこえる有感地震は年間数百~数千回発生しています。
約130年前に岐阜県を襲った濃尾地震は、マグニチュード8.0で日本史上最大の直下型地震といわれるほどの大災害。
大陸を刻んだ断層はいまだに災害当時の爪痕を残しています。
今回は根尾谷断層を調査するため岐阜県本巣市の『根尾谷断層観察館』へ行ってみました。
岐阜県本巣市の『根尾谷断層観察館』
濃尾地震は1891年に本巣市を震源として発生した直下型地震。
マグニチュード8.0という巨大な断層を地表に刻みました。
根尾地域には横ずれ8メートル、上下ずれ6メートルという大規模な断層が発生。
いまも当時の記憶を宿し保存されています。
アクセス
断層観察館は岐阜県本巣市根尾水鳥にあります。
JR岐阜駅からは車で約45分。
関駅からも車で約45分です。
鉄道利用の場合、樽見鉄道線「水鳥(みどり)駅」下車徒歩3分です。
営業時間
9:00~16:00開館、毎週月曜日休館です。
入館料
大人500円でした。
※2022年10月現在の情報です。
根尾谷断層観察館で地震の威力を実感
マスコットキャラクターのナマズが特徴的な「地震体験室」から見学順路がスタート。
轟音と激しい光が地震の迫力を訴えています。
施設内は地震の発生するメカニズムや歴代の大地震の記録を展示。
濃尾地震の体験者の声は非常にリアルで未曽有の大災害であったことがよく分かります。
機械好きな方には興味を引くであろう各種地震計も揃っています。
機械式、磁気式とさまざまな地震計が並んでいます。
地震計の中には実際の地震を記録したものも保存されており、貴重な資料が残ります。
震度4~5を体験できる『地震体験館』
起震装置と3D映像から大地震を体験できる『地震体験館』も併設。
防災意識を高めるためにも効果的な施設です。
焦らず行動できるように十分備えておくことが大事です。
備えあれば憂いなし。
地震当時の迫力を刻んだ地層
館内でいちばんの見どころは大迫力の地層です。
広大なピラミッド状の展示室には地震によって大きく縦にズレた地層が保存されています。
亀裂の左側が礫岩、右側が泥岩。
地質が異なるため断層を境に色合いが真っ二つに分かれています。
反対側から回って見学することも可能です。
地震の破壊力を今に残す貴重な展示室です。
断層展望広場から根尾谷断層を観察
続いて断層展望広場へ向かいます。
観察館から100メートルほど南方面へ進み、丘の上まで階段を数段登ります。
展望広場からは右手前から左手奥にかけて斜めに伸びる根尾谷断層が確認できます。
まるで河川の堤防のように切り立っています。
傍らには地学の論文誌に掲載された写真も展示されています。
当時の様子そのままに断層が保存されていることがよく分かります。
実際に根尾谷断層付近を歩いてみた
断層の近くまで歩いて見学に行ってみます。
農業用水が小脇に流れる断層は石垣で綺麗に固められています。
南方向から北側を眺めると断層の高さがよく分かります。
最大6メートルといわれる上下ずれがハッキリと大地に刻まれています。
濃尾地震から数年は余震が絶えなかったという根尾地域。
130年の時を経て、いまも集落には多くの人が住んでいます。
地球上のどこで、いつ起きるかわからない大地震。
いざというときのために備える意識を高く持つためにも、過去の経験から学ぶことは大切です。
#地学のタグも併せてご覧ください。