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珍スポットの城があるらしい
こんにちは!ハリボーです。
私は珍スポット巡りが大好きで、当ブログでもたびたび取り上げています。
また城巡りも好きで県内の城も多数紹介しました。
今回はなんと「城」と「珍スポット」の2つが両立する激レアスポットを発見。
岐阜県西部にある「藤橋城」へ行ってみます。
揖斐川町の『藤橋城』
揖斐川町に位置する藤橋城は珍スポット中の珍スポット。
外観こそ一般的な再建天守閣に見えますが、城内にプラネタリウムがあるという驚きの構造です。
知る人ぞ知るツッコミどころ満載のお城です。
アクセス
岐阜県揖斐川町鶴見にあります。
岐阜市中心部からは車で約1時間。
入館料
大人550円でした。
プラネタリウムも料金に含まれます(城内にあるので当然です)。
藤橋城の見どころ
藤橋城の周りは道の駅のような雰囲気。
道中の山道も含めて紅葉狩りにも良いロケーションです。
入場料は民俗資料館と共通
駐車場から道路を挟んだ向かいに入場券売場が。
一見わかりにくい場所に感じますが、こちらは民俗資料館の入口。
入場券は共通ですのでここで購入します。
チケット購入時に「プラネタリウムは城の中ですよ」と何度も念押しされました。
そんなに強調しなくても…、と思ったのですが、その理由はすぐにわかります。
プラネタリウムのダミーがある
入場券売り場から見た藤橋城、向かって右側にも大きな施設が見えます。
何やら天井が丸い建物のようですが…?
近付いてみると「西美濃天文台」との表記が。
形状的にプラネタリウムはコレだと思うのですが、違うんですね。
実際プラネタリウムがあるのは城の中。
天文台は閉鎖されていて入れません。
初見ではかなり多くの人が騙されると思います。私は騙されました。
そりゃ受付の方も強調します。
城内のプラネタリウムがスゴい
許可を得て城内も撮影しています。
いちばんの見どころは城の1階部分にあるプラネタリウム。
平日2回、土日祝4回の上映。私は平日15時からの回に入場。
公式HPなどで最新のスケジュールに合わせて行くことを推奨します。
石垣内をくりぬく様に作られた空間は予想以上に広いです。
上映時間は30分で、ベテランのスタッフが丁寧に解説してくれます。
現在の太陽の位置、月や木星・金星の位置、見頃の星座、天体の豆知識…。
宇宙の面白さを伝え続けた熟練の話術に思わず惹きこまれました。
小学校の習ったけど忘れてしまった理科の知識の復習にもなりました。
展示物は一般的な城のそれではない
プラネタリウムを楽しんだ後は城内を探索します。
一般的なお城であれば歴史的背景のパネルや鎧兜・刀剣等の展示が多いですが、ここは藤橋城。
宇宙関連の展示物だらけです。
「星のふるさと」と称されるほど星の綺麗さが売りの藤橋村(現揖斐川町)。
刀剣の代わりに多種多様な天体望遠鏡が並んでいました。
一応、3階部分に鎧兜はちょこっとだけありました。
最上階の4階は展望室ですが、山の中ですので景色を見渡せる感じではなさそうです。
展望室というよりは休憩室という印象です。
見下ろすと入場券を購入した民俗資料館が見えました。
立派な茅葺屋根のようですが、シートで覆われています。
防水面やメンテナンスの問題でしょうか。
いずれにしろ現実的です。
歴史的背景が特にない観光用の城
不思議が詰まった藤橋城ですが、驚きのルーツが。
城っぽい外観をしているだけで、実際に歴史的背景のある城郭ではありません。
竣工も平成元年という新しさ。
観光用に近代城郭を模して造られたプラネタリウムが藤橋城だったのです。
斬新な建築物は実際に話題を呼び、集客効果は大きかったとの記載もあります。
人気TV番組「ナニコレ珍百景」にも取り上げられた過去も。
まさしく行政公認の珍スポットです。
ツッコミどころ満載の藤橋城は、実は公式のボケだったというオチ。
城なのは外観だけで内部は鉄筋コンクリート。
1階部分の石垣はハリボテで、プラネタリウムが内蔵された世界に一つだけの城。
帰り際に見る藤橋城からプラモデルを連想しました。