ロボット水門とは
こんにちは!
珍スポット大好きハリボーです。
有名な観光名所をちょっとハズした、ニッチな場所を日々探し求めています。
今回はGoogleMapで面白そうなポイントをサーチ。
岐阜を代表する観光名所、岐阜城のすぐ脇に見つけました。
「ロボット水門」とあります。
いかにも珍スポット。
さっそく調査に向かいます。
ロボット水門のアクセス
ロボット水門があるのは岐阜公園の北側。
岐阜公園は岐阜城を頂に構える金華山のふもとです。
北西に位置する門には「若き日の織田信長像」が街を見守っています。
ロボット水門に行ってみよう。
信長公から北へ向かって歩くと「せせらぎ水路」に差し掛かります。
水路にかかる橋から東方面を眺めてみると、
いました。
ロボット水門くんです。
とがった2本のツノ、丸い目とおちょぼ口、なんとも愛らしい表情。
反対側に回ることでより近付くことができます。
面白い見た目ですが、ロボット水門には「忠節用水分水樋門」という立派な別名があります。
岐阜市南部へと伸びる忠節用水と長良川を繋ぐ重要な役割を担います。
正確には、担っていました。過去形。
治水が発達した現代では役割を終え、近代化遺産として残されています。
水門が動いている姿も見てみたかったです。
長良川と陸閘
ロボット水門と岐阜公園との間、わずか50メートルほどの間に面白いものがあります。
なぜか陸上にある、防波堤に似た形の不思議な壁。
反対側から見ると、デカくて重そうな青い扉があります。
その上に架かる横断歩道は、やたらと頑丈そう。
実はこの壁、長良川の堤防の一部。
青い扉は「陸閘(りっこう)」と呼ばれる、車両通行用に造られた設備です。
長良川は豊富な恵みと引き換えに多くの水害を発生させた暴れ川。
増水時には通常の堤防に加え、陸閘を起動させて二重の防護壁を構え、街を水害から守ります。
岐阜公園のある左岸だけでなく、北側の右岸にも陸閘があります。
ロボット水門に陸閘と、長良川との共存が岐阜の街を発展させてきたのです。
ただの珍スポット巡りも、歴史や地学を学ぶとより面白くなります。