命懸けの川越え【籠渡し】をVR体験!富山県最南端の街”猪谷”で歴史を学んでみた

命懸けの川越え【籠渡し】をVR体験!富山県最南端の街”猪谷”で歴史を学んでみた

こんにちは!ハリボーです。

JR高山本線「特急ひだ」の主要駅のひとつに「猪谷駅」があります。

高山駅や飛騨古川駅と比較するとあまり発展していない駅に見えますが、実は古くから交通の要衝。

今回は富山県の最南端に位置する「猪谷」を探検してみました。

富山最南端の街・猪谷にある『猪谷関所館』

猪谷は富山県と岐阜県を結ぶ飛騨街道の要所として栄えた街です。

観光の中心となる施設が「猪谷関所館」です。

猪谷関所館のアクセス

高山本線「猪谷駅」から徒歩1分。

国道41号線からは一本入り込んだ道沿いにあります。

駐車場は約15台分あります。

命懸けの川越え『籠の渡し』

猪谷の特徴的な歴史のひとつ、籠渡し

江戸時代に富山市と岐阜県飛騨市の間を流れる宮川を渡る主要な交通手段でした。

猪谷関所館ではこの籠渡しをVR体験できます。

籠は見事に完全再現。

触った感じもリアルに作られています。

VRゴーグルを装着した状態で実際に乗ることができます。

この「籠渡し」は一見楽しそうなロープウェイかと思いきや、相当な命懸けです。

滑車とロープの摩擦がかなり大きく、まともに進まなかったそうです。

籠自体もかなり揺れたとのこと。

両岸の距離は26メートル、水面からの高さは8メートル。

VRでは全方向を見渡すことができ、真下を見下ろしたときの怖さはなかなかです。

もし籠渡しの途中でロープが切れたらと思うとかなりの恐怖。

VR体験中は館長さんが解説しつつ籠を揺らして当時を再現してくれます。

交通の要所『猪谷』の街歩き

JR高山本線『猪谷駅』

富山県最南端の駅、猪谷駅。

「ワイドビューひだ」が全停車する高山本線の主要駅です。

JR境界駅のひとつでもあり、猪谷駅より南側がJR東海、北側がJR西日本の管轄エリアとなります。

2006年までは神岡鉄道の起点でした。

神岡鉱山が栄えた当時は多くの労働者が働いていました。

いまも当時の名残が各所に残っています。

駅近くには大規模な団地が連なっており、廃墟マニアが好きそうな雰囲気です。

鉱山が閉鎖された神岡ですが、現在は宇宙研究の主要拠点として栄えています。

岐阜県境を流れる雄大な河川『宮川』

籠渡しがおこなわれた宮川。

神通川の一部であり、高原川との支流より岐阜県側(上流側)が宮川と称されます。

私が訪れたのは春の終わりごろですが、紅葉の時期は両岸が紅く染まって非常に美しくなります。

歴史的チェックポイント『猪谷関跡』

猪谷関所館から南に徒歩3分ほどの場所に「猪谷関跡」があります。

正しい名称は「西猪谷口止留番所」とのこと。

暑い時期にピッタリの景勝地『常虹の滝』

猪谷中心部から少し離れた、車で10分ほど北に「常虹の滝」があります。

美しい滝と森林浴の素敵な癒しスポット。

付近の駐車スペースは2か所あり、計10台ほど停められそうです。

夏には流しそうめんのお店が並ぶようです。

富山県のお土産BEST3を選んでみた記事も併せてご覧ください。

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