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こんにちは!ハリボーです。
たまに美術や芸術に触れるのは感覚が刺激されて良いものです。
岐阜県の西濃地域には天地がひっくり返るほど面白い新感覚の美術館があります。
いわゆる『写真映えスポット』が豊富でSNSでも話題。
岐阜県養老町にある『養老天命反転地』です。
養老天命反転地ってなに?
施設名からは内容が想像しにくい『養老天命反転地』。
建物と地形を活かした壮大な芸術が並ぶ体験型のアートエリアです。
広々とした公園の中を回遊しながらアートに触れる新感覚の施設です。
『天命反転』の意味は?
養老天命反転地は美術家の荒川修作氏とマドリン・ギンズ氏が作り上げたプロジェクト。
「死」へ向かう人間の宿命と「天」から授かった命、「天命」を覆すという思想を込めて『天命反転地』という名前がつけられました。
園内にある長い溝状の通路は「死なないための道」と名付けられるなど、「生死」をテーマにした壮大な作品が特徴。
人間の感性を強く刺激するような不思議すぎるアートが揃っています。
美術作品だけど美術館ではない
養老天命反転地は正確には『美術館』ではありません。
日本の博物館を定義する「博物館法」に該当しないことが要因です。
施設自体が巨大なひとつのアートですので、多くの作品を展示している美術館とは意味合いがちょっと異なります。
養老天命反転地の基本情報
2022年9月現在の施設情報です。
アクセス
養老天命反転地は岐阜県養老郡養老町高林にある養老公園内にあります。
JR岐阜駅からは車で約40分。
鉄道利用の場合は約1時間。JR東海道線大垣駅乗り換え、養老鉄道経由「養老駅」下車徒歩10分です。
関駅からは高速道路経由で約1時間。
営業時間
営業時間は9:00~17:00。
毎週火曜日および年末年始は養老公園全体の休園日です。
入館料
大人770円でした。
養老天命反転地を体験してみた
景勝地「養老の滝」や遊園地「養老ランド」を有する総合施設、養老公園にやってきました。
有料駐車場と無料駐車場があるので、ちょっと遠めの無料駐車場から養老天命反転地へ向かいます。
高台にある駐車場からは濃尾平野と公園の芝生広場が一望できます。
芝生広場を越えて養老天命反転地のゲートに到着。
SNSで話題になった影響からか、比較的女性のお客さんが多い印象です。
園内はかなり広いので履き慣れた靴があると良いでしょう。
施設の特徴ゆえにデコボコ道を歩き回ることになります。
なお、美術館と異なり作品にキャプションがありません。
説明書きに頼らず自分の頭で作品の意図を考えていく、まさしく体験型のアートといえます。
カラフルな迷路が楽しい『養老天命反転地記念館』
最初に待ち受けるのは非常にカラフルな建物。
ピンクや赤、黄色といった明るい色合いが際立つ「養老天命反転地記念館」です。
施設内部は迷路のように複雑な構造。
地面は平らではなくデコボコで傾斜があり、なかなか歩きにくいです。
天井にも迷路があって、天地が反転したような不思議な感覚に陥ります。
原色で派手な色合いが類を見ない雰囲気を出しています。
迷路は道の広さも壁の高さもバラバラ。
器用にも壁の上を伝って突き進む猛者も見かけましたが、危ないのでやめた方がよさそうです。
出口は何か所かあるので、ゆっくり進んでいけば脱出できます。
天地がひっくり返る『極限で似るものの家』
続いて待ち受けるのはユニークな『極限で似るものの家』エリア。
建物の壁や天井が上下左右あべこべに配置された奇妙な家は、平衡感覚や常識などあらゆる感性が強く刺激されます。
もっと簡単に言い換えると、脳がバグります。
建物の入口はあちこちの壁の隙間、人が通れないサイズの隙間が行き止まり。
たまに風呂やトイレ、キッチンやベッドなどの生活用品が壁に埋まっています。
自分がどこを歩いているのか全くわからず、不安定な感覚に陥ります。
冷蔵庫を発見しました。一部が壁に同化しています。
野菜か何か入っているか気になりましたが扉は開きませんでした。
ふと天井を見上げると風呂が浮いています。
椅子や机などの家具が天井に刺さっていることも。
かなり面白いびっくりハウス。
「人間本来の感覚を再確認すること」が本アートの主要な題材。
普段ならあり得ない光景を見続けることで眠っている感覚が呼び起された気がします。
家の外装に岐阜県及び隣県の市町村名が描かれているのも面白いポイント。
複雑怪奇な形状から自分の住んでいる街を探すのも楽しそうです。
おもしろハウスに居たのは数分ですが、頭がオーバーフローした気分です。
狭すぎる一本道『楕円形のフィールド』
続いてのテーマ『楕円形のフィールド』へ向かいます。
エリアは真ん中がくぼんだ形状をしており、大外には野球場のフェンスに似た外壁があります。
所々に緑色のドームが見られます。
溝状の歩道で外周を歩くことができます。
特に説明書きも無いので、最初は溝の中を歩くのか縁の上を歩くのかわからず戸惑います。
しばらく進むと縁の上は障害物によって進めなくなり、強制的に溝の中を歩く必要が出てきます。
この溝の道がかなり狭い。
人一人分の幅しかなく、反対側からやってきた人との行き違いが一苦労です。
壁に張り付いてよけるなどの協力が求められます。
ドームを何か所かくぐって辿り着いた先は極端に狭い行き止まり。
人が4人も立てば埋まってしまうほどの狭さ。
濃尾平野を眺めると田園地帯が非常にキレイ。
手前には先ほどまで迷い込んでいた『極限で似るものの家』が、遠くには工事中の東海環状自動車道が見えます。
溝状の道は半周で行き止まりのため、同じ道を戻って帰る必要があります。
行き違いがとにかく大変です。
園内にはまだまだ「想像のへそ」や「宿命の家」など見どころがたくさん。
決まった順路も特にないため、各々で見たい場所を見て自由に歩き回ることになります。
かなり体力を使うため、水分補給を忘れずに行いましょう。
また、子供がはしゃぎそうな施設がたくさんありますが、高い場所や狭い場所などもあるので充分ご注意ください。
今回は斬新すぎる新感覚のアートの聖地『養老天命反転地』に行ってきました。
見たこともない不思議な景色が味わえる、かなりのレアスポットです。
岐阜県珍スポット情報も併せてご覧ください。