名鉄谷汲線の廃線跡が残る『黒野駅レールパーク』と『旧谷汲駅』を訪れてみた

名鉄谷汲線の廃線跡が残る『黒野駅レールパーク』と『旧谷汲駅』を訪れてみた

こんにちは!ハリボーです。

かつて岐阜県民の足を支えていた名古屋鉄道。

車社会への移行と共に、名鉄美濃町線や岐阜市内線などが相次いで廃線となりました。

岐阜県大野町から谷汲村(たにぐみむら)までを結んだ『名鉄谷汲線』も、2001年をもって廃線。

市民に愛された駅舎や車両は、いまも一部がシンボルとして残されています。

名鉄谷汲線とは

名鉄谷汲線は黒野駅から谷汲駅を結んだ11.2キロの路線。

1926年の全通当時は谷汲鉄道が所有、後に名古屋鉄道へと経営が移されました。

廃線前のダイヤでは、新岐阜駅(いまの名鉄岐阜駅)から名鉄揖斐線を経由し、およそ1時間半をかけて谷汲駅まで直通しました。

揖斐線とのターミナル駅である大野町の『黒野駅』、および終着の『谷汲駅』の現在の姿を見に行ってみます。

大野町にある『黒野駅レールパーク』

2022年現在、黒野駅は『黒野駅レールパーク』として整備されています。

駅舎はカフェなども併設し、地域の方々の憩いの場としてリニューアル。

アクセス

黒野駅レールパークは岐阜県揖斐郡大野町黒野にあります。

黒野駅ホームに残る「モ512号」

大きな芝生広場には、「赤白電車」の愛称で親しまれたモ512号が。

プラットフォームの大きさに対して、なんだか一回り小さく見えます。

近付いてよく見てみると、長さ僅か2メートルほどの復元模型でした。

地元の方々により丁寧に作り込まれた、お手製の木製列車です。

モ512号は岐阜市と関・美濃を結ぶ名鉄美濃町線にも用いられた車両。

現在、同型の列車が旧美濃駅にも展示されています。

模型電車の運転体験

黒野駅の駅舎は1階がカフェエリア、2階が鉄道模型コーナーです。

土日に開放されるNゲージのジオラマは、名鉄以外にも、新幹線、私鉄各社、旧国鉄車両などバリエーション豊か。

運転体験が可能で、子供たちに大人気です。

かつてのターミナル駅「黒野駅」は、大野町を代表するテーマパークとして生まれ変わっていました。

揖斐川町にある『旧谷汲駅』

続いては名鉄谷汲線の終着駅、『旧谷汲駅』へと向かいます。

付近には樽見鉄道の『谷汲口駅』もあり、こちらは現役。

アクセス

谷汲駅は岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲徳積にあります。

黒野駅からは車で約20分。

当時の面影が残るホーム跡

谷汲駅を訪れてまず驚くのは駅舎の綺麗さ。

平成8年(1996年)にリニューアルしたばかりの新駅舎は、わずか5年後に廃線となりました。

ピカピカの駅名表示板や改札口は、まだまだ使えそうな雰囲気を感じます。

ホーム跡には2両(モ750形755号車、モ510形514号車)が静態保存。

今度は本物の車両です。

島式ホーム1面2線のシンプルな構成。

秋には「赤い電車まつり」が開催されて賑わうそうです。

珍名所『昆虫館』

谷汲駅の特徴の一つは、駅舎に併設された大きな博物館『谷汲昆虫館』です。

揖斐川町内に多く生息する昆虫資源を活かした観光スポット。

旧谷汲村にゆかりのある「ギフチョウ」の標本・紹介などが見どころ。

谷汲駅の観光と併せて立ち寄ってみると面白いです。

名鉄美濃町線の廃線跡を辿った旅もぜひご覧ください。

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